行列演算アルゴリズムでは特定のサイズの行列に対して機能することが あらゆるサイズの行列に正しく機能する保証とはならない。 そこで、行列データのサイズ変更に自由度が必要となる。 しかし、Matrix Marketで提供されている行列データはサイズ固定であるため、 アルゴリズムのテスト・比較に十分とはいえない。 そこで、 行列のサイズ変更の自由度を高めた、 テスト用行列データの作成と配布を行い、 信頼性の高いアルゴリズムのテストをサポートするシステムとして、 「ネットワーク計算用行列工房：Matrix Workshop」を開発した。（図2参照）
提供しているデータは、 ``A Collection of Matrices for Testing Computational Algorithms''（テスト行列集）と村田らによる純拡散問題（非線形定常問題と非線形時間依存問題）の2つのコレクションから取られたもので、全行列データ生成系の数は約30となっている。