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成熟化の兆候

オブジェクト指向システムの標準化は現在進行中である。 公式な標準化機関がSmalltalk、C++やその他のオブジェクト指向言語の 標準化作業を行なっている。 さらに、オブジェクト指向製品の主要なベンダが Object Management Group(OMG)を結成して、 標準の適応やクラス・オブジェクトの相互交換性の促進を図っている。

言語については安定し始めたことから、 ベンダはツールで競争を始めている。 この競争が優れたツールと開発環境を生み出しつつある。 また、 オブジェクト指向開発の設計・分析手法を開発しようという動きもある。 この手法を自動化するCASEツールを提供するベンダも現れている。

熟練者の不足に対しては大学・民間教育機関で幅広い種類のコースが提供されている。 さらに、移行のコストは様々な種類の製品を低価格で提供する競争により減っている。 良質の再利用可能クラスはまだ不足しているが、 多くの企業がオブジェクト指向技術を採用するようになり需要が高まるにつれて、 入手可能になるだろう。



Masao Takaku 平成11年3月11日