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まさおのChangeLogメモ / 2009-04-17

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2009-04-17 Fri

* 代本板

職場の図書室移設に伴って、段ボール10個分ほど出現。。。
これはさすがに廃棄かなあ。

いっそのこと、BBQの薪として燃やしてしまうか。。。

* 連想系・発想系サービスの例

レファ協は様々なレファレンス事例の宝庫なので、いろいろな発想支援的
な観点の切り方が見られる。

たとえば、ちょっと「台風」と検索してみただけでも、

・昭和27年頃、毛呂山町に被害をもたらした台風について知りたい。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000028164
・1941年7月頃、真間川が氾濫し、真間小学校に避難した記憶があるが、
当時の真間川氾濫の資料、新聞がないか。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000053604
・明治26年10月14日に西日本一帯を襲った大型台風について調査していま
す。公式記録として残されているか、被害状況、死傷者数、行方不明者数
を調べています。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000035464
・昭和32年の台風10号が四国地方(香川県)にもっとも影響を与えた日時
を知りたい
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000027829
・昭和41年の台風での足和田村の被害状況を知りたい
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000039297

のように個別の台風事例もあれば、

・来年〜5年後くらいまでの、台風の発生数の予測が出ている資料はない
か調べています。(具体的な数でなくても、現在より増加するか、減少す
るか、変わらないかという程度のことでもいい)。温暖化により近い将来
の台風の発生状況に変化があるのか知りたいと思っています。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000049847
・平成9-16年の香川県の台風の雨量、被害などについて知りたい。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000011967

といった台風事例のまとまった統計情報といった形、

・「台風」という言葉を昔の言葉で言い換えると何か
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000052495

のように語源という観点から、さらに、

・台風の眼が二重になった時の衛星写真・航空写真・風の流れのモデル図
などや、気象学的な詳しい解説が見たい。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000050903

といった物理現象としての台風、そして、

・昭和9年室戸台風の時、自分を犠牲にして子どもを守った大阪の尋常小
学校の先生・横山和子の伝記がみたい。
http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000016463

といった、台風に関連する人物まで。

個々のインスタンス、集約情報、表現や表記、物理原理、関連人物といっ
た視点が得られる。

あとは、これをどう活用するか、という点だけど、これを情報の組織化と
いう観点から見るのか、それとも情報の発想という視点で見るのか、そう
いう点でも複眼的な観点があるのだろう…。
(以下、略)

* Researchmap.jp

http://researchmap.jp

Niiがこの4月から始めたWebサービスで、研究者向けSNSという立ち位置の
サービスらしい。

知り合いから招待してもらったので、さっそく参加してみた。
http://researchmap.jp/masao

中身はNetCommonsの改良版と噂には聞いているのだけど、β版リリースと
いうだけあって、UIがぎこちなかったりあちこち使いづらい状態が残って
いるみたいだけど、試してみたかぎりではNiiが提供しているCiNii,Kaken
からの業績情報の自動取り込み機能など、eSciDocでも参考になりそう。

第一印象では荒削りだけど、国内ではいままでありそうでなかったサービ
スなので、とても面白いものだと思いました。やや注文を付けるとすれば、
NACSIS-CATからの書籍情報のインポートもやれば良いのに、という感じ…。

いずれにしろ、まだ登録者数が150人程度と、NII関係者+αしかいないの
で、個人的には1ホップもしくは2ホップくらいの知り合いだらけで面白い
という面もありますが、他の分野にもスケールできるのか、といった点も
含めて、要注目です。

一点だけ注意が必要なのは、このサービスが招待制SNSとして提供され、
対象を「研究者」に限定しているという点。さて、ここで研究者の定義は?
と思った場合の定義はFAQにあるけれど、

・大学等(高専・専門学校を含む)の高等教育機関で研究あるいは教育に従事している、または退職後も研究を継続されている方
・大学等(高専・専門学校を含む)の高等教育機関で共同研究に参加されている方
・大学院に所属し、現に研究活動に参加している学生
・企業の研究部門で研究に従事している方
・政府機関の研究部門で研究に従事している方

といったかなり所属機関・部署等で縛りをかける狭い定義なのが気になる。
この点は個人的にはナイーブにすぎるのではないかという気がする。厳密
に言えば、私なども本務の点では既にこの定義に当てはまるか微妙な職位
にあるし。というか、厳密に言えば、私の職場は「高等教育機関」ではな
いし、部署も「研究部門」ではないから、ある意味では対象外ということ
になる。まあ、かろうじて大学の研究者との共同研究に参画しているとい
う資格は満たしているのでよいのかな。。。
(関係ないけど、このへんは大学共同利用機関法人としてのNIIという立
ち位置がよく現れた定義だとも言える。)