初版公開日: 2000年12月14日
最終更新日: 2007年02月09日

RPMの使い方

実は、Linuxはめったに管理したことが無いので、 管理の仕方を知らなかったり、忘れたりすることが多いので、 まずはRPMの使い方から書いておきましょう。

RPMとは

RedHat Linuxが採用したパッケージ管理システムで、 多くのディストリビューションが採用している。 これを使うとソフトウェアの依存関係に基づく管理が簡単に行え、 ソフトウェアのインストール作業が便利になるというもの。 また、ソフトウェアの配布を行う側でも 多くのサイトでRPM形式でのバイナリ配布が行われている。

RPMを使ったインストール

例えば、hogehoge-1.0.0-k1.rpm を入手したら、 インストール権限を持つユーザ(root)になって、 以下のコマンドを打つ。

# rpm -ivh hogehoge-1.0.0-k1.i386.rpm

以上だけで、インストールは完了となる。

もし、依存関係などに問題がでた場合は、 必要とされるソフトをインストールしておく。 もしも、強制的にインストールしたいときは、 --nodepsオプションをつける。

また、ソフトウェアを更新したい場合は、

# rpm -Fvh hogehoge-2.0.0-k1.i386.rpm

とする。 (-Fオプションは更新を表す)

SRPMを使ったインストール

sparcなどintel系以外のアーキテクチャ用のRPMは提供されていないことがある。 その場合の配布方法がSRPMのようだ。 これは「ソースファイル+パッチ+Specファイル」からなっており、 実際にソフトウェアをその計算機上でコンパイルし、 そのアーキテクチャ用のRPMを独自に作れるようにしたもの。

SRPMからインストールしたい場合は、 例えば、hogehoge-1.0.0-k1.src.rpm を入手したら、 インストール権限を持つユーザ(root)になって、 以下のコマンドを打つ。

# rpm --rebuild hogehoge-1.0.0-k1.src.rpm

これで、そのアーキテクチャ向きのRPMパッケージがつくられ、 /usr/src/redhat/RPMSに置かれる。 あとは、先ほどと同様に、

# cd /usr/src/redhat/RPMS
# rpm -ivh hogehoge-1.0.0-k1.sparc.rpm

とすれば、インストールが完了する。

参考URLなど


高久雅生 (Masao Takaku)
https://masao.jpn.org/, tmasao@acm.org