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修正の場合は「査読者のコメント」付きで編集長からの手紙を受け取る
4。
まず問題点の指摘を注意深く読み、
査読者の要求にしたがって、変更することができるか、
変更すべきかを考慮する。
- 査読者の要求が比較的小さく軽いものだったらそれらを修正する。
- 査読者が大きな修正を要求していたら、いろいろな場合があるので全体的な視野で考え直す。
- 1.
- 査読者の見解が正しくて、自分の原稿に根本的な欠陥がある場合。
査読者の指示にしたがって、原稿を書き直す。
- 2.
- 査読者はいくつかの問題点を指摘しているが、
コメントのいくつかが間違えている場合。
査読者の指摘のうち、妥当なものを全面的に取り入れる。
査読者が間違いをおかしている問題は明確にする。
さらに、(もっと重要)
再投稿の際には査読者のコメントに対して、
どのように処理したかを書いて添付しておく。
- 3.
- 査読者が原稿をひどく読み違えている、もしくは誤解している場合。
2つの選択肢がある。
選択肢1→より公正な審査を期待して別のジャーナルに投稿する。
選択肢2→(どうしてもそのジャーナルで投稿したい場合には)
原稿を再投稿する。
非常に困難な状況となる。
査読者のコメント一つ一つに反証を加え、
なぜ査読者が誤りで自分が正しいかを
正確に指摘して編集長を説得する。
また、再提出をする場合には
編集長が設定した〆切を何が何でも守らなければならない。
著者が再投稿をするとは限らないため、
締切日をすぎた原稿は投稿を取り止めたものとみなされる。
〆切に間に合わない場合、
新しい原稿とみなされ、再度査読のプロセスを一から行なうことになってしまう。
〆切を守ることで、
このような2重の苦労と余分の査読期間を避けることができる。
Masao Takaku
平成11年3月12日