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瞳孔は光量の制限を行なう。
明るいと瞳孔が小さくなり、暗いと大きくなる。
- 1.
- 強度の変化への対応:
光の強度は最大・最低の間で約1兆倍あるが、
瞳孔の直径は最大7〜8mmで最小は2〜3mm位である。
光量の調整はせいぜい16分の1位である。
- 2.
- 瞳孔の大きさの調整速度:
大きさの調整は迅速に行なわれない。
うす暗い光から明るい光に変化した時、十分に縮瞳するには約5秒かかる。
明るい光から暗い光に変化した時、完全に散瞳するまでに5分かかる。
以上2点の理由から、瞳孔は光の強度を統制しているとはいえない。
瞳孔の主要な機能はレンズの中心部に光が入るようにすることかもしれない。
また、光強度以外には情動的な要因にも反応するとされており、
一般的に散瞳は情動が深く関わっている。
Masao Takaku
平成11年3月12日