このレポートで触れてきた仮想図書館の試みとは、 情報を可視化する際に、 電子的に蓄積された文書を従来の図書として表現するものである。 これをブックメタファとも呼ばれている。 このような情報の提示と検索は今までの物理的な図書館と本を 使いなれたユーザにとってわかりやすいものである。 しかし、これを単に電子化しただけでは逆に使いにくいものが出来上がってしまう。 ブックメタファが有効なのはどのような場面か、 もっと利用しやすいインタフェースは無いのかという研究が幅広く必要だと感じた。
従来の図書館空間を3次元で「仮想的に」実現する試みとしては、
今後は、ネットワークやグラフィックスの負荷を考慮に入れた、 再利用が可能な、より効率の良いVRMLシーンの構築が重要である。 そのためには、VRMLで図書を表現するのに適した(効率の良い)表現方法を もっと考慮する必要があるだろう。