注意: 以下の記述は相当古いものです。
以下は、私が GraphViz を使っていた 2000年〜2002年頃までのものを対象にした説明です。 2007年10月に確認した範囲では、GraphViz本家の機能拡張により、以下の記述の多くは最新版のGraphVizにはあてはまりません。 ご注意ください。
Graphvizはグラフ構造の整形、描画、編集システムです。
2001年10月現在、まったく日本語などのASCII以外の言語コードに対応していないので、 とりあえず、日本語は通したいなぁと思ってパッチを作ってみました。
このパッチをあてることにより、 日本語EUC-JPコードの混じった dot 形式のファイルを GDライブラリを経由した画像形式 GIF, PNG, JPEGなどで 出力できるようになります。 (ただし、フォントファイルとして、 watanabe-mincho.ttf や wadalab-gothic.ttf など が必要になります。)
(動作確認は RedHat Linux 6.1J の上でのみ行っています。)
出来ないこと:
パッチの問題点:
まず、日本語用パッチのあたった Graphviz をインストールします。
% tar zxvf graphviz-1.7.9.tar.gz % cd graphviz-1.7.9 % patch -p1 < ../graphviz-1.7.9-ja0.patch % ./configure % make % su # make install
さらに、日本語のTrueTypeフォントファイルが必要です。
(例えば、
/usr/X11R6/lib/fonts/TruType/watanabe-mincho.ttf
ファイルがあることを確認してください。)
日本語入りの dot ファイルを処理できます。
例えば、ff9.dot
みたいの。
また、文字コードは EUC-JP であることを確認してください。
コマンドラインから、次のようなコマンドを打ち込むと、
GIF ファイルが生成されます。
(-Tオプション
を変更すれば、JPEG や PNG 形式も生成できます。)
% dot -Tgif ff9.dot > ff9.gif
上記のGIFファイルで日本語の部分が文字化けしている場合は、
日本語フォントが見つからない場合だと思います。
この場合、watanabe-mincho.ttf
を
${HOME}/share/fonts
などに置いて
DOTFONTPATH
環境変数をそのディレクトリに設定してから
dot
コマンドを実行すると日本語フォント入りの画像ファイルを生成できます。
描画例
ダウンロード
graphviz-1.7.9-ja0.patch
を公開しました。
graphviz-1.7-ja0.patch
を公開しました。