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内容の紹介

``Materials and Methods''(試料と方法)の節:
他の研究者が実験を再現できるための十分に詳細な説明を記述する。

試料

試料についての正確な技術情報、その量、入手元もしくは調整方法を述べる。

再現性がなければ研究の価値は大きく落ちるので、 研究の実験試料については注意深く記述すべきである。 ジャーナルの投稿規定(Instructions to Authors)にも詳細な注意事項が書いてある 1 ので、投稿するジャーナルのものをよく確認すること。

方法

基本的には、時系列に沿って記述し、関連のある方法はまとめて記述する。

小見出し

結果の節と対応するようにつけると良い。 論文全体の一貫性がとれて、 筆者にとっては書きやすく、読者にとっては読みやすくなる。

測定と解析

正確でなければならない。 「どのように(How)」や「どのくらい(How Much)」という疑問を読者に与えないよう正確に記述すべき。

解析には統計的解析を用いることがあるが、 普通の統計的手法そのものについてはコメントなしで使うべきである 2。 しかし、高度な解析手法やあまり使われない手法には文献の引用が必要になる。

参照文献の必要性

研究の手法を記述する上で、

1.
もし既に一般的なジャーナルで出版されていれば、
文献の参照だけをすれば良い。 (特殊なジャーナル 3 にのみ掲載された場合は完全な記述をする)
2.
手法が新しくまだ出版されていないものならば、
必要となる詳細な情報を完全に記述しなければならない。

試料の表

多くの微生物や変異体を用いた場合は、 その入手先や特性を表形式で記述すると良い。 化学物質の特性も同様に表形式で記述できる。

こうしておくと、著者と読者双方にとって、便利となる。

形式と文法の校正

この節に結論の内容を混ぜてしまうというよくある間違いをしてはならない。 この節に必要な情報は、 有能な研究者が実験を再現できるだけの十分な情報を提供することである。

良いテストの仕方は、 自分の同僚に原稿を見せて方法論を追うことが出来るか聞いてみることである。 著者には近すぎて見のがしていた誤りを見つけてくれるかもしれない。

この節では正確で専門的な事柄を扱っているので、 正確な英語を使わなければならない。

この節は、短い、細切れの情報の寄せ集めの形になる。 そこで、よくやる間違いは、ある動作を述べながら、その動作の主体を書きもらすことである 4



Masao Takaku 平成11年3月12日