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統計的決定によるパターン識別を行なう際の基本的な流れを前項で述べた。
ここでは、この場合の識別関数の特性について述べる。
特に、
条件付確率が統計的に扱いやすい
正規分布確率を持っている場合を取り上げる。
この場合の識別関数の性質は、
- 一般的には、
非線形な2次識別関数となる。
-
(カテゴリに独立)ならば、
線形(1次)の識別関数となる。
-
(要素が一定の対角行列)の場合、
識別関数は線形識別関数となる。
従って、
正規分布確率に対するベイズ識別法は、
線形と2次の識別関数をもたらすことになる。
Masao Takaku
平成11年3月12日