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はじめに

このレポートではVRMLを電子図書館システムに利用することについて述べる。

VRML[1][2]はWWW上で3次元物体を記述し、 仮想世界を構築するための言語である。 これによりWWW上のハイパーテキスト表現を3次元の仮想世界で実現できる。

電子図書館システムにおいて、情報は従来の本という形態を離れ、 電子的な形態での流通が行なわれる。 その際の利用者へのインターフェースとしてVRMLを利用し、 3次元により本の形態を模して文書を提示するやりかたを示す。 これは現在の物理的に存在する図書館でユーザが行なっている ことを「仮想的に」実現できる利点がある。 つまり、歩き回りながらの検索や テキスト情報だけでは表現しきれない、 本自体が持つ視覚的な情報を提示できると考えた。 このような検索方法・提示方法については 情報検索・情報視覚化などの分野から様々な研究が行なわれている。

また、3次元表現としてVRMLを利用することにより 機種やOSなどに依存しないという利点を活用できるため、 いつでも・どこでも・誰でもが気軽に参照できるという 電子図書館のコンセプトを実現できる。



Masao Takaku
Fri Aug 7 02:04:53 1998