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WWWとVRML

WWW[3]はWorld Wide Webの略で、Tim Berners-LeeがCERNで開始した 新しいタイプの文書の流通に関するプロジェクト「World Wide Web」に端を発し、 HTMLというハイパーテキストによって文書を記述する分散型の情報システムである。 現在では、インターネット上の大部分の情報源はWWWと連係しているほど普及し、 多くのサーバが世界中に分散して存在している。

WWWではHTMLという文書フォーマットで情報の流通が行なわれるのが普通だが、 HTMLはテキストを中心とした記述しかできず、我々が普通に生活している 3次元空間に存在する物体などの情報を表現することができなかった。

VRML(Virtual Rearity Modeling Language)は HTMLだけでは表せない3次元の物体を表現するために作られた。 VRMLはASCII形式で記述されるファイルフォーマットで、 3次元表現はテキスト形式で記述され、転送される。 VRMLは通常VRMLブラウザと呼ばれるVRMLを解釈するブラウザにより、 解析され、表示が行なわれる。 また、これらの表現はVRMLだけでなく、 Javaなどネットワーク指向のプログラミング言語を利用することも可能である。

以上のような特長を持つVRMLは現在ISO/IEC 14772-1:1997として世界標準となり、 多くのシステムやコンテンツに活用されている。



Masao Takaku
Fri Aug 7 02:04:53 1998