従来の図書館を3次元表現として計算機上に仮想的に実現し、 仮想図書、仮想書架、仮想司書などを実現した例を以下に示す。
後に示すシステム類の先駆的なシステムといえる。 まだインターネットの普及がない時期だったので、 VRMLは使用していないが3次元CGを駆使して 仮想図書館システムを作り上げている。 実際に利用者が現実の図書館で行なっている、 図書を眺め歩いて(歩き回りながら)本を探すといった検索プロセスの 実現を意図したもの。 (「電子開架検索」というサービスの実現を目指した) 図書館の外観・閲覧室・図書の表紙・めくられるページ といったものをCG画像化し、利用者は3次元の表現中を歩き回りながら 見たい本を手にとって中身を見ることができる。 残念ながら図書の配列方式の変更(複数種類の分類法の適用)は 図書のモデルと配列処理をうまく組み合わせることができず、 実現できなかったとしている。 ネットワーク上での利用に関しては国立国会図書館の専用線を利用すれば オフィスや家庭でも利用可能としている。
3次元記述言語VRMLを利用してWWW上での検索システムの 検索結果を可視化するシステム。 データベースからの検索結果(書誌データ)を元に VRMLを動的に生成し、検索結果を3次元で表示させるもの。 仮想図書と仮想書架をVRMLで表現した。
イメージデータをはりつけた仮想図書などのVRMLを動的に生成する。 ブラウジング検索(歩き回りながらの検索)をできるようにする。 WWW上からの図書データの入力(登録)作業を行なえる。 LOD(Level of Details)により、ネットワークの負荷に考慮する。 仮想図書館を歩きながら目的の図書を探し、図書を選択したら、 ページをめくりながら内容を読む。 といったことが可能としている。