JST・INFOSTA共催による研究集会「第10回情報プロフェッショナルシンポ
ジウム(INFOPRO2013)」に参加して来た。
http://www.infosta.or.jp/symposium-top/
INFOPROに名称変更してから今年で10周年とのこと。
研究発表は例年さほど期待していないのだが、思わず面白かった発表が
2件あったので、メモ代わりに記しておく。
・小野里雅彦(北海道大学):「北海道大学における新しい研究者総覧
Webサービス―ReaD&Researchmapを活用したシステムの構築と運用―」
この4月にリニューアルした北海道大学の研究者総覧において、その基盤
データをReaD&Researchmapに全面的に乗り換えたという話題。大変に失礼
ながら、まさか北大規模でそこまで思い切った移行ができるとは思わず、
非常に感嘆、敬服してしまった。私自身、ここ数年、研究者総覧の開発と
運用には関わってきたものの、ある意味では目から鱗が落ちる思い。。。
北大研究者のR&R登録率も、9割に達したとのことで、おおむね成功してい
るとのこと。かなり画期的な成果のように感じた。
実際の画面を見ても、スマートフォン向けの画面設計など含め、UI面など
も配慮した感じで普通にしあげてきている感じ。
http://researchers.general.hokudai.ac.jp/search/index.html
いろいろとお聞きしてみたいこともあったのだが、ちょっと時間がなく、
お話はできず残念。
・中島律子、松邑勝治、佐藤智宣、水野充(科学技術振興機構):「JST
知識インフラ構想におけるRDFサイト構築の取り組み」
JSTによる取り組み報告で、J-GLOBAL相当の書誌データベース・シソーラ
ス・研究者データのLinked Data化の実験の報告。155億トリプルにも及ぶ
対象群に対する実験が興味深かった。できうるならば、オープンデータ化
を目指してがんばってほしい。ぜひ。
予稿集は以下(そのうちオープンアクセスとして公開されるはず):
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/infopro/2013/0/_contents/-char/ja/