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まさおのChangeLogメモ / 2007-02-18

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2007-02-18 Sun

* SIST-02改訂

http://www.jst.go.jp/SIST/

卒研以来、長いことお世話になっているSIST-02の改訂案が示されている。
2001年に補遺として制定された電子文献の参照編を統合する形で改訂案が
提示され、パブリックコメントを募集しているようだ。

先月中にながめてはいたが、前版との相違点などを追ってからコメントし
た方がよいかなと思って、コメントを控えていたが、説明会などに参加す
る時間もとれず、前版と見比べる時間も取れそうにないので、改訂版のみ
を読んで気になった点で、修正した方がよさそうな点のみを指摘する。

記述例:5.10「Webサイト、Webページ、ブログ」における説明:

例3. ブログ「オープンアクセスジャパン」の記事,著者名(smine)は
ハンドルネーム,更新日付を記述
  smine. “Wellcome Trust, Blackwell/OUP/Springerと助成研究の即
  時オープンアクセス提供を契約”. オープンアクセスジャパン.
  2005-12-15. http://www.openaccessjapan.com/, (参照 2006-05-31).

とあるが、このURL(入手先)記述はサイトトップを指しており、個別記
事の入手先の説明として不適切であるように思う。ブログについては、ブ
ログ全体を参照するのでないかぎり、個々の記事の固定リンク(permalink)
を参照先として記述すべきだと思う。

上記例の場合、入手先としては以下を指すべきであると思われる:
http://www.openaccessjapan.com/archives/2005/12/wellcome_trustb.html

また、そもそもブログ/ブログ記事の場合、通常のWebページ/サイトとな
んら変わりが無いため、規格中でわざわざ定義を加えて掲載する意義を感
じない。通常のWebページもしくはサイトとして参照してもらうよう注記
するだけでも良いようにも思う。
(上記のような記述例に入れておくことそのものには賛成だが、念のため)


また、本規格の範囲を外れるかもしれないが、論文執筆者の便宜をはかる
方策を一点提案しておきたい。
科学技術系論文制作においては LaTeX 文書による組版が指定されること
が多く、いくつかの分野では標準的に使用されている。この場合、参照文
献作成においては、BibTeX といった参照文献記述の枠組みが存在し、本
規格の「解説 付録」でも述べられているような参照文献記述の統一のた
めにも使用されている。
SIST-02 記法の普及を図るためにも、BibTeX の参照記法を参考資料付録
などとして提示していただけると、SIST-02 記法の導入が容易になり、あ
りがたいと思う。
以上、参考までに提案する。



(上記とほぼ同内容をパブリックコメント提出先に送付済)