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ちなみに、CCCDは挿入しただけで勝手にわけのわからないアプリケーショ
ンを問答無用でインストールする。どこにも説明はない。場合によって
は既存の特定のファイル名のファイルを問答無用で上書きする。これは、
刑法第百六十八条の二 第2項にある、人が電子計算機を使用するに際し
てその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせ
るべき不正な指令を与える電磁的記録を、人の電子計算機における実行
の用に供する行為であり、不正指令電磁的記録作成罪にあたる。と言っ
ておこう。
我々セキュリティ脆弱性を研究する者が、(専門外のオヤジな人にはそ
の社会的意義を理解されないかもしれない)脆弱性情報の公表という行
為を、不正指令電磁的記録の提供と決め付けられかねないリスクに怯え
つつ、できるだけその意図を適正に説明しようと努力せねばと決意して
いるというのに、商業活動として提供されているCCCDが、何の説明もな
く、人の意図に沿うべき動作をさせず、その意図に反する動作をさせる
べき不正な指令を実行の用に供していながら、罪に問われないのではあ
まりに不条理である。