千葉大の附属図書館分館におけるILL依頼・受理状況の推移とその考察。
・書誌情報
米田奈穂, 武内八重子, 加藤晃一, 竹内比呂也, 土屋俊:
ビッグ・ディール後のILL -千葉大学附属図書館亥鼻分館における調査-.
大学図書館研究. No.76 pp.74-81 (2006)
http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00023176
・概要
主に電子ジャーナルの波がやってきて、包括的な電子ジャーナル契約の成
立以降の大学図書館におけるILL動向の一例として、千葉大分館における
ILL依頼・受理状況の推移を調査。ILL依頼数には変化が無いものの、それ
以前と主体となる依頼者、対象雑誌の点で大きな相違が出ている。変化は
特に、看護系学部、新設大学・大学院の増加にともなって、看護系雑誌の
扱いに集中している様子を示した。
・感想
first authorが知り合いという不純な動機から読んでみたが、大変面白かっ
た。
分野違いのため、看護の話はあまり聞くことは無く、断片的な知識しかな
いが、看護系の新興大学群の設置が研究者人口の急増を招き、それがILL
依頼の増加につながっているという二次的な利用状況からの考察は興味深
かった。こういった現象は、看護系大学群の設置後数年の短期的スパンで
の出来事なのか、それとも、比較的長期の話であるのかを継続的に追いか
けていくと、別の分野でも、新たに大学群を設置したり、資格系大学の設
置基準なり、資格取得条件を変更したりした際の(一種の)混乱を様子を
推定できるのではないだろうか。