the pros and the cons:
Google Scholarの特長とその欠点について述べた論文。
doi:10.1108/14684520510598066
・書誌事項:
Pe'ter Jacso':
Google Scholar: the pros and the cons, Online Information Review,
Vol.29, No.2, 2005, pp.208-214.
・概要:
Google Scholar(β版)サービスの提供開始をうけて、その特長と欠点に
ついて述べる。
利点:
- 様々な場所で提供されている論文提供サービス、リプリントサーバの情
報を一度に検索できる
- 書誌情報だけでなく、全文検索も可能(検索一致箇所の文脈が見れる)
- 引用情報(cited by)によるスコア表示
- 無償での利用
欠点:
- 情報の非公開性(どのサーバを収集対象にしているのか明らかでない)
- 検索機能の限定(先頭数100Kバイトしか全文検索の対象にならない)
- 情報の網羅性
-- Natureなどの出版社側の検索エンジンに比べ、ヒット件数が少ない
・感想:
とりあえず、この欠点は再現率重視の学術情報の収集源としては相当痛い。
まともに使うのは控えるのが賢明そうかも…。用途にもよるだろうけど、
少なくとも、他の検索サイトと一緒に使わないとダメそうだね。
Googleがこういった課題をどう克服していくかを見ていく、という視点も
(他人事なら)面白いだろう。