息子と二人きりになった、さえない黒人の父親が成功を求めて走りまわる
物語。
描いているものは、父子家庭のワーキングプアとでも言えばよいのか…。
極限に追いこまれた人間性という側面と、成功をもとめる根拠の無い自信
とが同居する不思議な空間をつくっていたように感じた。
印象的なのは、文字通りに主人公演じるウィル・スミスが走りまわる様子
で、あちこちを走りまわるエピソードを全編に繰り広げていた。
あと、ルービックキューブやレーガンなど80年代前半の小道具は効いてい
るものの、それ以外にはあまり時代性は感じない気がした。
最後になって実話にもとづく話だとあって、ちょっとびっくり。作りこま
れた話だったので、てっきりフィクションだとばかり思って見ていた…。