福岡で育った青年と母との絆と、不思議な父との交歓を描くストーリー。
全体に悪くないという印象。
が、途中からは暑苦しいくらい、オカンへの愛の讃歌といった雰囲気につ
ままれていて、闘病の苦しさを描く重苦しさもあり、ややじっとりとした
粘着な雰囲気を感じた。
また、いまひとつ描いている時代感がわからないのもやや難点。
個人的にいちばん印象に残ったのは、主人公にオカンが言う「お金は全部、
あなたのこれに消えたのよ…」と、大学の卒業証書を示すシーン。
(自分にも思い当たる節が無くはない、という意味で。。。)
原作を読んでみようかと思った。