田中芳樹の名作。スペースオペラSF。
『三国志』『ファウンデーション』などの古典の良い部分をうまく活かし
ながらも、著者独特の、戦争・国家・英雄像をうまくミックスさせた作品
で、壮大な舞台仕掛けにもかかわらず、描かれるのは主に5年ほどの短い
期間の激動の時代。
週末に体調がちょっと思わしくなかったので、横になって、ちょっと暇つ
ぶしと思って、本棚から取り出したのが最後、10巻読み通すはめになって、
結局夜更かしするというオチ。。。
たぶん10年ぶり3回目の読了。
前回は大学生のころだったし、その前はたしか中学生のころ。
ほぼ10年おきに読んできたのかと思うと、不思議な気もする。
長い間読んでいなかったので、だいぶ素直に読めて楽しかった。
たまに直訳風の文章と感じる部分があって、不思議に感じる部分もある。
特筆すべきは、田中芳樹による名言集オンパレードで、個人的にはこれは、
80年代の日本を代表するもので、明石家さんまと並んで時代の空気を伝え
るものだとおもう。
銀英伝中の名言集の元ネタをだれかがまとめていないかしらと思う…。