職場でACMのマグカップを使っていたところ、そこに描かれたチューリン
グの肖像画の話題になり、その場ではうまく説明できなかったが、同僚が
持っているということで、貸してくれた本。
著者は筑波大の元教授で(NetNews等でも見かけた記憶あり)、人工知能・
知能進化の専門家らしい切り口で、チューリングが研究テーマとした計算
機械構想に迫っている。
テーマそのものが、人の知性や判断性能に関わるとても重要なものである
点を基礎から説いており、数学者チューリングの人生とあわせて、とても
興味深く読めた。