リンク: [ホーム] [自己紹介] [リンク集] [アルバム] [ソフトウェア] [発表文献] [その他]

まさおのChangeLogメモ / 2007-12-26

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

2007-12-26 Wed

* 精霊の守り人 [book]

ファンタジー世界を舞台にして、地に伝わる伝承と政の関係や、家族の絆、
成長物語をうまく描いている。

春に読んだ「獣の奏者」が素晴しかったので、同じ作者による作品は機会
があれば是非読みたいと思っていたのだけど、たまたま名古屋での忘年会
からの帰りの新幹線で読むのにちょうどよさそうだったので、名古屋駅で
購入。

設定やキーポイントなどは似た雰囲気のストーリーだったけど、こちらで
もその土地に伝わる伝承そのものをかなり強く意識した話になっている。
ファンタジー世界独特のお約束としての「国」が少しこじんまりとしてい
るのが気にはなるけど、ストーリーそのものは明瞭でとても面白かった。

どうやらシリーズとして続いているらしいので、続編は年末年始の帰省
のお楽しみにしようと思う。

* 死ぬことと見つけたり [book]

佐賀藩士を主人公にすえて、命を捨てるべく生きる武士の姿を描いた時代
小説。

戦前軍人に愛好されたとされる『葉隠』における武士道精神の生死観を元
に、島原の乱などの当時の著名な史実や人物を登場させつつ描いている。

隆慶一郎による絶筆の作で、最終2章が未完のまま、主人公たちの死に様
は描かれないまま終わっている。

様々な出来事が次々と登場するため、途中でダレる感じも多少あったけど、
独特の疾走感あふれる描写が心地良かった。
Referrer (Inside): [2008-06-09-1] [2007-12-31-1]