http://www.screal.org/
先月に公開されていたことに気付いて読んでみた。
国内の国立大、私立大における大学院生、教員の電子ジャーナルを中心と
する電子リソースの利用について尋ねた結果を報告している。年齢や所属
分野属性などとのクロス集計を見ると、とても興味深い結果が出ていた。
とても貴重な報告のようにおもう。
論文の入手方法や論文の利用時間数、教員・学生の論文読み対象の違い、
人文・自然科学での論文読み場所の違い、対象論文属性など、多くの項目
は概ね直感に沿う結果で、説得力がある。
e-bookが全くに認知されていない現状とか、Google ScholarとCiNiiの利
用認知傾向が(分野にもよるが)拮抗しているというのは、ある意味では
衝撃的。。。
強いて重箱の隅をつつくとすれば、タイトル数集計や論文の探索経路など、
情報科学分野で他と異なる属性を持っている項目は逆に、かなり結果が読
み取りづらい面があった。また、受賞歴を教員に限定している理由もよく
分からない。
自由記入欄での、自宅・外部からの接続を求める声の数々に半ば悲鳴めい
た思いを感じなくもない。また、意外とあちこちでVPNサービスを利用し
ている人たちがいることもわかる。