インターネット上での対話、それもうわっつらだけの一方的なスピーチで
ない、本音からの双方向的な対話がネットを介した消費社会でも基本的で、
重要なものとなるというテーゼをぶちあげた、クルートレイン・マニフェ
ストなる宣言を基にしたムーブメントからの提言をまとめた本。
マーケティング部門などに関わった著者らが別々に各章を書いているが、
企業文化の悪しき側面を伝える経験を書いているのが印象的に思えた。
日本で言えば、「
オトナ語」とでもいうような、大仰な社用人しか使わな
いような言葉遣いがあるが、あれに類するような、不自然な言い回しによ
る企業文化が個人を尊重するようなインターネット文化との対極にあると
言いたいようだ。
マーケティングの世界はよく分からないので、その世界の一側面を垣間見
るという意味というでは、すこしだけ興味深い。
ただ、2000年初頭の出版ということで、今となっては古い批判、プッシュ
技術に対するものや、Web広告に見られるような若干外れかかっている予
測があったりして。。。それはそれは興味深いが。
2009年の時点で一つだけ言えるのは、このムーブメントそのものは、それ
ほど盛り上がらなかったということかな。Web2.0がそれを覆い隠したのか、
それとも、この種の技術を根に置かない原則論の難しさということか。。。
あらためて考えてみると著者らの側も逆に大仰なことを言っている面もあ
ると思うので、主張点そのものに整合性があるとは思わないけれども、主
張そのものがかならずしも無意味とは思わないし、言っていることは楽し
いことなのだろけど、、、という感じ…。