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まさおのChangeLogメモ / 2007-11-08

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2007-11-08 Thu

* 「OPACを作ろう」トピの夕べ2007

なんか盛り上がっているようなので、参加してみることにした。

DLワークショップからの帰りに寄ることにしたので、通過したところまで
含めると1都4県を行き来したことに…。

20名を越える人たちが図書館の中の話題、関係者の話題、Web関連の最新
の話題をいろいろとやりとり。

なんか微妙に場違いな空気に乗せられてしこたま飲んでしまい、何をしゃ
べったのかあまり覚えてないのだけど、おそらく適当なことを言っていた
とおもうので、聞き流しておいていただければ幸いです。
(たぶんここに書いても意味が無いと思うのだけど…)

つくばから学生さんが何人も来てたのは純粋にえらいなあとおもいました。
# 来年もしやるとしたら、学生料金を設けてお安く参加できるようにして
あげたほうがいいかも…とはおもいました。

* 第33回ディジタル図書館ワークショップ

http://www.dl.slis.tsukuba.ac.jp/DLworkshop/
http://www.ipsj.or.jp/katsudou/sig/sighp/fi/cfp/20071108/

久々につくば(春日キャンパス)での開催。
すこし気になる発表があったので、聞きにいってみた。

・研谷「集合知を活用したデジタルアーカイブの構築とその課題」
コミュニティによるメタデータ作成・更新の一例として、歴史写真アーカ
イブにおける、コミュニティによる誤り修正うの指摘や、内容確認などの
BBS機能を取り入れて編集・更新を随時おこなう実証実験の結果について
報告。
cf. http://cr-arch.chi.iii.u-tokyo.ac.jp/

参加型コミュニティ・集合知を活かしたサイトとして、ウィキペディアな
どとの比較があったものの、すこし大雑把な比較にとどまっていて、たと
えば「検証可能性」や「中立性」などの各コミュニティの運営指針との比
較検討がなかったのが残念。

専門家集団の中での関与の仕方は参加者自身の専門からややはずれた付近
で行われやすいなど、他のコミュニティにおける展開にも参考になりそう。

・Sakai & Kando「A Further Note on Alternatives to Bpref」
SIGIR'07での実験結果をTRECデータも使ってさらに実験した結果を報告。
(TRECデータを使っても結論は同じだった模様)

bprefやRBPはあまりに不自然な指標なのではないかという率直な態度表明
から、個々の評価指標の特徴まで総括的な内容。

incompleteな状況に対する解説としてまとまった内容であったように思っ
た。今後はimperfectな状況など、さらに高度な考察が必要な分野への拡
張を期待したいとおもった。

・井上ら「SNS(Social Networking Service)における信頼と図書館にお
ける応用」
実際の福岡の地域SNS・Varryとの共同サービス展開という興味深い動きに
ついて報告。学内名簿との照合でSNS利用者を学内関係者と認定できるよ
うにするなどの機能を追加した報告。

タイムリーにも先日のGoogleによるOpenSocialの提案があり、今後盛んに
なっていくであろうSNS連携の動きをおさえた報告として興味深く感じた。

ただ、学内だけでなく、学外の地域利用者をもターゲットに入れた連携を
考慮にいれたほうが有益なのではないかな…という印象も抱いた。

あとは、海外の動向などでは既にSNSと図書館との連携が実サービスとし
て始まっているところもあるとおもうので、そちらとの比較検討があると、
さらに有益な報告になったとおもう。
ただ、アメリカにはFacebookという大学発のSNSがあるので、大学図書館
連携はやりやすいだろうな、という印象も…。
cf. http://www.oclc.org/reports/sharing/default.htm
cf. http://www.oclc.org/nextspace/007/default.htm

・小野ら「研究者業績情報システムと学術情報リポジトリの連携」
業績DB収録の論文書誌データから、機関レポジトリへとリンクするための
中間リンクシステムを開発したとの報告。

何種類かあるリンケージ方法でも最も標準的であるとおもわれる手法で、
おそらくいくつかの大学で今後取り入れられそうといった印象ではある。

ただし、より広い観点から、OpenURLなどを含む外部サービスとの連携と
いった話も聞きたかった。

あと、サービス主体が別になっているという縦割りのネックだが…。比較
的小規模な大学など、このあたりがうまく統合した組織をつくれていると
ころは、もっと良いシステムをすぐにでも作れるのではないかなという印
象はある。
Referrer (Inside): [2008-06-22-1]