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まさおのChangeLogメモ / 2007-11-30

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2007-11-30 Fri

* 今月読んだ本

11冊:
[2007-11-03] 高松塚古墳は守れるか
[2007-11-06] 心と遺伝子
[2007-11-09] 最高学府はバカだらけ
[2007-11-09] ネットで人生、変わりましたか?
[2007-11-12] 笑いの方程式
[2007-11-16] 環境問題をあおってはいけない
[2007-11-19] ヒトは食べられて進化した
[2007-11-27] やさしいデザイン
[2007-11-27] 普通の家族がいちばん怖い
[2007-11-28] 人はなぜ学歴にこだわるのか
[2007-11-30] 嗤う日本の「ナショナリズム」

* 嗤う日本の「ナショナリズム」 [book]

浅間山荘事件の全共闘世代から、80年代から90年代のテレビ世代、そして
現在の2ちゃんねるにいたるまでの時代空気として展開してきたアイロニー・
シニニカルな論説を取り上げて、社会意識の変化を追っている。

世代差なのだろうけど、個人的には全共闘世代については全く実感が湧か
ないし、80年代前半の空気もよく分からない。ただし、80年代中盤以降の
日本社会の変遷については追えているつもりなので、アイロニー的に嗤う
社会ができてきたとの主張については、説得力を感じた。

ここで気になるのは、それら時代空気と個別現象とにどれくらいのつなが
りを見るべきかという点にありそうなのだけど、そちらについてはよく分
からないというのが率直な感想。おそらく著者もそのつながりというとこ
ろまでは言及していないし、全体像としてとりあげるにとどまっている雰
囲気。

本書での2ちゃんねるへの言及はわかりやすく、適切な説明だとは思うも
のの、一面的に代表させすぎという気も少しして、そろそろ10年を経過し
ようとする2ちゃんねるという空間そのものの変容をも考えるべきではな
いかとも思った。
Referrer (Inside): [2007-11-30-2]