先日
[2008-02-05]に観た映画『母べえ』の原作。
舞台となっていた場所の地名が出てくるかと思って読んだが、その点は書
かれておらず、やや期待外れだった。。。
80年代に、女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞という女性作家向けの
賞レースのために書いたもののようで、小さなエピソードをつないで書か
れている。エピソードそれぞれはまさに映画での描写そのままのストーリー
になっている。このために、映画を観たあとでは、あまり読む必要のない
ものであるように感じた。。。
まあ、そういう意味でも映画の方が山田洋次らしい作品で、原作の良い部
分をそのままうまくつないで作ってあるものだったのだなとあらためて感
じたが…。あと、吉永小百合も短かい文章のようなものを寄せているが、
その中に出演を引き受けるときに、自分が若い母親を演じてもよいものか
躊躇した、というような記述があり、やはりそれなりに考えたのだなとい
う点も確認できた。