世界各国の人々の主な人名とその由来を言語圏別に羅列し、解説したもの。
本業のほうで人名との格闘の日々なので、そのためもあって少し気になっ
たので読んでみた。
昔ながらの名付け法は宗教色の濃いもので、どの国や文化でも、その風俗
を伝えるものであることがなんとなく分かる。また、人名については驚く
ほど流行りすたりを繰り返していることが分かる。
また、多くの名前の由来を観ていると、聖書由来の由緒ある名前であって
も、その名前からイメージされる人物像というものが、半世紀単位くらい
で覆され、流行りすたりの繰り返しであったことにも気付かされる。
タイトルに「世界」とあるとおり、記載されている人名の大半は西欧由来
のものが大半を占め、一部アフリカやアジア諸国などのもので、日本人の
人名との関連はアイヌなどでの例を除けばあまり示されていない。
ちょっと気になったのは、示される人名などのデータに裏付けが無い点で、
その点についても詳細が書かれていれば良かったのになあというところ。