文字通り、先日
[2009-01-21-2]に読んだ『鉄の文化史』の続編。
前編と同様、論集という形式で洋の東西を問わず様々な対象についての記
事が並んでいるが、先日のものよりも構成にまとまりがあって、読みやす
い。こころなしか、執筆者も豪華な感じに見える。
前編・後編あわせての感想として、鉄の研究というと、自然科学めいたも
のしか想像できないことがあるけど、これらの論集は主に考古学や民俗学
の研究者が主体となって、人文科学としての鉄利用の研究に取り組んでい
るのが印象的。記事中でもふれられているように、これらの論集に登場す
る研究者を主体とした研究会など、いくつかの研究コミュニティがあった
ことが分かるのも興味深い。