2004年に亡くなった作家中島らもの妻が書いた回顧録。
ちなみに、タイトルは「らも」となっているが、中島らもの半生を振り返
るというよりは、その妻から見ての半生記なので、主人公は著者自身となっ
ている。
かなりぶっとんだ半生をそのまま振り返っている。
クリエイティブな才能の発露と煙草、酒、女、クスリとの関わりについて、
ぶっちゃけた内容。まさに「遅れてきたLove&Peace」といった印象を抱い
た。
興味深い時代の証言ではあるが…。
個人的には、高校の時分に「ガダラの豚」を読んだかなという記憶がかすか
にあるくらいで、中島らもの作品そのものをさほど読んだ記憶がないので、
いまひとつ内容に実感がわいていない。
中島らもの読者層に向けて書いていると思われる記述も多々見られるので、
そのあたりは完全にスルー。。。