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まさおのChangeLogメモ / 2008-01-17

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2008-01-17 Thu

* 3時間で「専門家」になる私の方法 [book]

IT系ジャーナリストの著者自身の情報収集・整理・遭遇術をまとめた本。

3時間でネットワーク上の情報源から必要な情報を得る戦略、戦術を伝授
するといった形式で、「少子高齢化」を例に解説。
使用ツールは、日経テレコンから始まり、サーチエンジン、ブログ、2ちゃ
んねると、この手の本にしてはユニーク。

読む前はやや煽り気味のタイトルに少し斜に構えてしまい、読んでいる最
中はありがちなお話と、戦略と戦術の区別の無さにややうんざりしかけた
ところだったが、今あらためて見たら、タイトルが「私の方法」となって
いるのに気付いておもわずハッとした。
良くも悪くも事例報告として、ジャーナリストとしての自身の戦略を書い
ているのだと思えば、それなりに面白い。

一番興味深いのは、「皮膚感覚を得る」ための探索戦略や、「セレンディ
ピティを実現させる」といった部分を強調している点で、意外とこういっ
た感覚をそのまま素直に書き記した文献は無いので、印象に残った。
ただ、セレンディピティに関しては「はてなブックマークのタグ検索」や
ブログ上の多視点意見に出会うといった次元の話題に落ちてしまっている。

残念なのは、全体にWebに限定したような話題になってしまっているので、
他のメディアとを相互に関連させて用いる探索など、触れていない部分が
多いように思える点。

あと、逆に言えば「情報検索演習」や「レファレンス演習」の教科書も、
こういった煽り系のタイトルに変えてマーケティングするだけで、売れる
んじゃないかなあと思わないでもない。。。

* デジタル社会の日本語作法 [book]

社会言語学等を専門とする著者らが、メールやWeb、ケータイ等の新しい
デジタルメディアにおける新しい日本語作法のあり方を述べたもの。

データや具体事例に基づく考察を期待していたのだが、どちらかと言えば、
デジタルメディアへの接触が少ない層に向けた入門的内容と思われるもの
だった。
タイトルと著者から推測していたものと違い、ちょっとガッカリ。ただ、
あくまでも対象読者層が違うだけで、記述そのものはしっかりまとまって
いるので、そういった層に向けての入門としては良い内容なのだろう…。
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