Workweeks of Doctoral Scientists and
Engineers:
http://www.nsf.gov/statistics/infbrief/nsf06302/
Survey of Doctoral Recipients(学位取得者調査)2006年版からの分析
結果の一部報告。
cf.
http://www.nsf.gov/statistics/srvydoctoratework/
・書誌情報:
Thomas B. Hoffer and Karen Grigorian: All In a Week's Work:
Workweeks of Doctoral Scientists and Engineers, NSF 06-302,
National Science Foundation, (2005-12)
http://www.nsf.gov/statistics/infbrief/nsf06302/
・概要:
米国における学位取得者40,000人に対するサンプリング追跡調査(SDR)
2003年版の結果を、労働時間の観点から分析した報告。
週当たり労働時間平均は、全体で48.8h。
所属別では、
- 教育系 -- 50.6h
- 企業系 -- 47.6h
- 政府系 -- 45.2h
のような差があり、大学等の教育機関に勤める研究者の労働時間が最も長
く、政府公共機関系に勤める研究者が最も短かい労働時間となっている。
分野別では平均で、生物・農学系(50.5h)が最も長く働いており、心理
学(46.6h)と数学系(47.3h)の研究者の労働時間が最も短い部類。
男女差はないものの、未成年の子どもがいる場合では、男女間に平均で2・
3時間の差が出た。
・感想:
分野別で、数学者の平均労働時間が他の分野に比べて短かいというのはな
んとなく納得な感じだ。これは「仕事」の定義が微妙に分野間で違うのも
影響してきそうだが…。
また、子育てやらで女性の労働時間が短くなりがち、というのがそのまま
結果に出ていて興味深い。
全体に、アメリカでの労働慣習がよくわからないのでコメントしづらいの
だけど、思ったよりも働いているなあといった雰囲気を感じた。日本では
この種の大規模な追跡調査はほとんどおこなわれていないんじゃないかし
ら。日本の結果と比較すると、相対的な感覚はつかめそう…。。。