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まさおのChangeLogメモ / 2007-03

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2007-03-25 Sun

2007-03-24 Sat

* オール1の落ちこぼれ、教師になる [book]

「献本に基づく書評・口コミ」という実験的マーケティングを行っている
本が好き!なるプロジェクトに参加登録し て申請してみたら献本してもら
えたので、そのサービスによる初書評を書いてみた。

いじめや家庭環境から、中学生時代にオール1の落ちこぼれで勉強する意
味も分からずに、就職した後にひょんなことからアインシュタインの物理
法則の世界を紹介するテレビ番組で物理から興味を覚えて、大学へ行くこ
とを決意し、名古屋大大学院を修了後に母校の高校で教鞭を取る教師の自
伝。

人それぞれ形は違うかもしれないが、それなりにいわゆる「勉強」に対す
る「諦め」のような感情はあるだろうが、著者の体験談は一面強烈であり、
それを率直な表現で語っているので、素直に読み通すことができた。

よく言われることだが、人は自身が理解したいことを理解したいようにす
るので、自身の想像の範囲外のものは理解しようとしないし、得てして理
解できないものである。これを打ち破るための自伝という形では興味深い。
例えば、私自身、中学時代はオール5が普通だったので、オール1の人のこ
とはよく分からなかった。なぜ・どうやれば、そんな点数が取れるのか、
不思議でしょうがない部分があった。。。一方、高校時代は一種の諦めの
ような感情が入っていたので、オール1まではいかなかったが、それなり
に著者のような立場で、諦めと「なぜ」といった感情がないまぜになり、
それらの感情の延長線上で理解できるかなあという面もあるが、全てを理
解できるわけではないだろうなぁと思う。
感情を伝え、相互理解を図ることの大事さという当たり前のことを教えら
れた気がする。

教育における信念として、著者は「褒めること」の大切さも一貫して伝え
ようとしている。褒めることにより、諦めない、諦めさせない感情を惹起
させようというのはおそらく正しい方向性だろうし、自尊心を糧に成長し
ていこうという意思を支えていくことが、教育のあり方の正道だろうと感
じた。

また、筆者はこの本を小中高生に読んで欲しいということから、小学5年
生以上の漢字にルビを付して平易な文体で書いているため、物足りないと
も感じるほどではあったが、読みやすく、流れも理解しやすい。

戦後教育というのは世代間格差が大きいのだけど、高度経済成長以降には
「勉強」そのものに対する意義付けは落ちてきている。それを取り戻すた
めにも、筆者のように「知的好奇心」「学問」に目覚めるという方向は正
道だろうし、それこそが高等教育が期待されていることに違いない。ただ、
その点を考えると、残念ながらこの本では大学入学が目標として語られる
のみで、入学後にどのような学問を修め、どのような知的興奮を覚えたか
という肝心の点に関する記述が薄く、「大学」篇があっても良いのではな
いかと感じた。
なお筆者は、大学を研究機関、教授を研究職として紹介しているが、これ
は誤りであり、高等教育機関といえども、本業は「教育職」であるはずで
ある。
これらも踏まえて、大学における教育のあり方など、筆者がどう感じたか
語ってみてほしいテーマはある気はする。

あ、そういう意味では「教育改革」だにうつつを抜かす前に、大学入試と
いう最後の壁を崩す必要があるのかもしれない。。。

2007-03-23 Fri

2007-03-22 Thu

* 平成19年5月から「川口市民大学」開校!!

えっと。
どういう経緯のものかは全く分からないが、あまりにも紛らわしいので一言。

当該「市民大学」とはいわゆる市民講座の一環であって、法令により指定
を受ける教育機関を指していないと思われる。

●市民大学の特色
従来までのオープンカレッジや単独講座とは異なり、履修を重ねるごとに「学士」「修士」「博士」の修了証書を贈呈いたします。また、大学講師によるより専門的な講座や、「人材バンク魅学」登録者の活用等、また、会場には社会教育施設(文化財センター、田中家住宅等)を使用するなど、川口ならではの特色を出します。

であれば、「『学士』『修士』『博士』の修了証書」との表記からなるモ
ノを出すのは止めた方が良い。

最低限、これらのサイト上の説明・案内において、この市民大学なる試み
について、「法令に則ったものではなく、公的な学位認定、修了認定を行
うものではありません。」との注意書きを表示すべきである。
cf. Wikipedia:学位

いや、明らかに怪しげな修了証(いわゆるラジオ体操の参加スタンプカー
ドのようなもの)なので、モノを見れば、分かる人は間違いようが無いと
は思うが、一般市民が受講し授与するモノがどのようなモノであるかをき
ちんと説明しないと、誤解を与えかねないし、もしくは誤解を悪用した
「悪徳商法」まがいのものに使われかねないのではないかと思う。。。

[2007-03-31 追記]
上記の件ですが、川口市のサイト上から「市長への手紙」としてコメント
を送ったところ以下の返答が来ました:
 川口市民大学の単位認定制度、或いは修了証書の発行、贈呈につきましては、受講する方々に目標をもって楽しみながら学習する一つの手段として考えているものであります。
 もちろん、これはあくまでも「川口市民大学」の中での制度でありますが、ご指摘いただきましたとおり、受講者の方々に誤解を与える可能性もありますので、今後、市民大学講座実施時や、市のホームページ、修了証書中においても「公的な学位認定、修了認定ではないこと、またあくまで川口市民大学の制度内だけのものであること」等の表示をし、その趣旨を受講する方々に説明し、ご理解いただくよう努めて参りますので、ご指摘の件につきましてご理解いただきますようよろしくお願いします。

今後の対応に反映するとの回答でしたので、安心しました。
迅速なお返事に感謝いたします。

2007-03-20 Tue

2007-03-19 Mon

2007-03-17 Sat

2007-03-15 Thu

2007-03-14 Wed

2007-03-12 Mon

2007-03-11 Sun

* URL memo

- HANAABI!!: delicious users
- WACAAL API-SAGOOL: delicious users
オモロ検索エンジンSAGOOLの「今検索されているクエリ」

* Next-L

昨日、プレミーティングなるものに顔を出してきました。

外から見ている限りでは何を目指しているのか、やはり良く分からない面
が多かったので、それを確認し、どのような点に取り組みたいのかを見る
ためでもあります。

結論から言えば、まあ、誰かがやらなければならないお仕事だと思います
が、成算のほどは微妙な気もします。。。

なにはともあれ、原田先生のやる気を確認し、成算の程を伺ってきました。

22日のキックオフミーティングにて60分ほどの全体像の説明をしてくれる
そうです。

帰ってきてから考えたのですが、個人的にやはり、バックエンドとフロン
トエンドの部分をうまく分離した上で、きれいなデータモデルを示すこと
ができれば、きちんとした図書館システムにはなるとは思います。
打ち合わせの場でも少し口を出しましたが、問題はバックエンド(運用系)
のシステムの方の動作検証、テストなどを OSS の形できちんと行えるか
どうかという部分でテストに協力してくれる図書館が声を上げてくれれば、
先は明るそうかなという気はします。
日図協といった業界団体の協力が得られるのであれば、小規模館を対象と
した試験運用を行なえるかもしれませんが。

あと、利用者サービス系は夢が広がってしまうのですが、UIをどうするか
は、まあ好きにさせた方が良いと思います。蔵書管理のデータモデルをき
ちんとオープンにしておけば、どうとでもなるでしょうし。
ただ、問題はみんなの納得する蔵書管理システムのデータモデルは無さそ
うだという点かなあ…。

コミュニティモデルで行くとすれば、
・Rough concensus, running code
・Benevolent dictator
といった雰囲気作りが重要だろうとは思う。

まあ、全く違うモデルで行くという手もあるだろうし、仕様から作り始め
ている現状からして、違うモデルで進行してはいるのだけど。
そちらの方が現実的ならばその道を行くというのはアリだとは思いますが。

2007-03-10 Sat

* 第32回ディジタル図書館ワークショップ

http://www.dl.slis.tsukuba.ac.jp/DLworkshop/old/DLW32/DLW-program.html
就職して以降はあまり真面目に参加していなかったけど、神崎さん効果か、
ここ数年の低調を上回る盛況で、パネル討論も白熱していて良かったよう
に思う。

で、討論の内容については発言するチャンスを逃したようなので、感想と
して、ここにメモしておく。

まず、討論の大前提の「相互運用」の定義が明らかにされなかったため、
私の見た感じでは、人によって別々の話題に対し話し合っているという形
になってしまったのは、もっとも残念な点だったように思う。
# そもそも「相互運用」という語はこの種の主観的理解に陥りやすい用語
# なので、できるだけ使わない方が良いように思う。

討論の範囲では当面は「横断検索」あたりだけを念頭に置こうという意図
のようだが、情報要求など利用者の具体的なイメージがあまり明確でない
モデルのもとに話し合うことは、リソースの疲弊を招くだけで好ましくな
いように感じる。

一方、個人的には、図書館資料・博物館資料・文書館資料などのそれぞれ
の特性の面からの違いという点はくっきりと打ち出され、明確になったの
は収穫だったと思う。つまり、博物館・文書館における資料を扱う困難さ
に比べれば、相対的には図書館はその資料の特性から扱いやすい面があり、
その拠って立つ土台には伝統があり、サービスのための重要な資源となっ
ていることは確かだ。

その上で、まず目指すべきは、博物館・文書館との館種をまたいだ「相互
利用」サービスではなく、自組織内に蓄積された、異種異分野資料間の統
合利用の促進ではないかと思う。例えば、昨日の例で言えば、国立教育政
策研究所教育図書館の図書資料・論文索引資料・個人文書・教科書といっ
た雑多の資料群を統合して利用できるようにすることが利用者の現実的な
情報要求であると見ることはある程度合理的ではないかと思う。また、国
立国会図書館でも憲政資料といった図書資料の範疇から外れたものを既存
の図書館資料の枠組みにおさめるのに苦労しているとか、他の大学図書館
の現場の方からもあちこちで同類の話題が挙がっていたのは示唆的である。
つまり、自組織内でうまく回すことができていない確立されていないモデ
ルをいきなり他組織とつないで回していこうとするのは、現在の人的リソー
スに貧窮しはじめている図書館を始めとする情報系組織では苦しい展開で
はないかと思う。
cf. 教育図書館
cf. 国立国会図書館 憲政資料

であればこそ、今回のパネル討論でも大いに話題になった、Web API的な
方向性において、まず図書館はその内部に有している豊かな「図書館資料」
に関する資源を率先して公開すべきである。これは既にARGの岡本さんが
提言しているし、今回の討論で図書館が豊かな基盤を有していることは明
らかになったのでもあるし、速やかに提供できるリッチなデータを提供し
様々な実験に活用できる方策を探った方が近道だろう。いったんデータが
提供されれば、現在のAmazon APIで見られるように、様々な形でのマッシュ
アップする形を実験的なサービスとして提供したがる人はそれなりにいる
だろうし、それこそが機関横断的な共同利用としての展開にも望みをつな
ぐことになるのではないだろうか。
先日公開されたマッシュアップ「所蔵図書館マップ」はその大きな先例に
なるだろうと思う。
cf. http://d.hatena.ne.jp/arg/20070309/1173407400
cf. http://myrmecoleon.sytes.net/map/
cf. 岡本真. 「Web2.0」時代に対応する学術情報発信へ : 真のユーザー
参加拡大のためのデータ開放の提案”. 情報管理. Vol.49, No.11, 2007,
pp.632-643. DOI:10.1241/johokanri.49.632

最後にパネル討論に参加された方およびコーディネータの宇陀先生に敬意
を表したい。特に、このような他機関がからむ問題は利害関係が衝突する
場合も多く、公開の場では率直な意見交換がおこなえないこともあるが、
前向きなムードと真摯な議論の場が形成されたことは大変有益であり、今
後に向けても重要だったと思う。
個人的にも大変勉強になりました。ありがとうございました。

2007-03-08 Thu

2007-03-07 Wed

* Web 2.0に向けた新たな情報検索技術の研究を開始― 「Yahoo!知 恵袋」の研究利用による情報アクセスの新展開 ―」

http://www.nii.ac.jp/news_jp/2007/03/web_20_yahoo_1.shtml

・メディア記事
「Yahoo!知恵袋」のデータを研究用に無償提供、情報検索技術の研究を促進(日経パソコン・八木玲子)
国立情報学研究所,Yahoo!知恵袋のQ&Aデータを無償提供(日経コミュニケーション・高橋秀和)
国立情報学研究所、Yahoo!知恵袋のデータを研究用途に活用(日経コンピュータ・小野口哲)
「Yahoo!知恵袋」のデータを研究目的で利用、国立情報学研究所が契約締結(インプレス・三柳英樹)
NII研究者「検索では追いつけない」--ヤフーがデータ提供へ(CNET Japan・島田昇)
Q&Aサイトなら米国に勝てる? 「Yahoo!知恵袋」研究が開始(@IT・垣内郁栄)
Yahoo!知恵袋のQ&Aを学術利用 NII(ITmedia・岡田有花)

・解説・感想
一応、中の人間だけど、昨年度に所属を異動して直接には全く関わってお
らず、どういう話になっているのかは知らないが、NTCIRの広報にもなる
だろうから、個人的なメモ代わりとして、一般向けになりそうな解説を書
いておく。

まずは前提として:

NTCIR:
http://research.nii.ac.jp/ntcir/
テストコレクションの構築プロジェクトであり、情報検索/情報抽出/質問
応答といった技術を評価する基盤となる「テストコレクション」を構築す
る研究プロジェクトである。既に過去5回のワークショップを開催し、国
内外多くの当該分野の研究者が参加して行われ、過去のワークショップで
構築されたテストコレクションおよびその後研究目的利用として公開され
ているテストコレクションを含め、各個別技術およびアクセス技術全般の
評価を行う基盤として、多くの研究発表の基礎となっている。

知恵袋:
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/
Yahoo!Japanが運営する人力検索と呼ばれる、ユーザ参加型の質問応答サー
ビス。多くの利用者が相互に質問・回答を付けることができる。

さて、これらのデータをNTCIRではどうやって使うのか?

まずは、料理の仕方は色々あり、個別技術の研究者たちがコーパスとして、
評価データとして、様々な用法/アイデアを出しあって最先端の研究技術
の開発に使われる。

また、NTCIRワークショップ本体でも、何らかのタスクを設定して、これ
らの活用方法、運営のためのアイデアを出す場ができると良いと思う。

現在進行中であり、来年5月に成果報告会を開催予定のNTCIR-5ワークショッ
プでは一応、「Opinion Analysis Task (pilot)」(意見抽出パイロット
タスク)が実行されており、ここでは、自然言語文章からの「意見」の抽
出や分析・評価の研究が行われている模様。
現在進行中であるため、実際にどういうタスクが行われているか、よく理
解していないが、前回の成果報告会でのプロポーザルでは、台湾版Y!の知
恵袋相当のデータについても交渉中という話があったりして、かなり興味
深いデータの話もあったりしたので、それとともに使って、日中英の3言
語のテキストから意見抽出するようなタスクは、研究としても大変チャレ
ンジングな話題で、まだ実用段階でこれらを実行する環境も、その前提と
なるデータも揃っていなかったので、今回のニュースは、こういった研究
およびその実用化に向けて非常に寄与すると思う。おそらく来年度以降の
ロードマップとして類似の話は出てくるのではないかと思う。

さて一方で、こういった商用サービスから出てきたデータにおける個人情
報については、相当センシティブな情報が含まれることもあり、先年も、
AOLが検索エンジンのクエリログを公開する際にフィルタリングをせずに
公開してしまい、社長が辞任するといったニュースが流れた。
今回は、サービス当初からの規約に研究目的利用を見越した文言を入れて
おいたとのことであり、クリアになっているようで、使う側としてもあり
がたい。ご担当の方の先見の明を称えたい。

なお、ニュース記事にいくつか取り上げられている大山先生の発言だが、
プレス発表の様子を見ていないので分からないが、これらは上記のような
商用サービスから出たデータを研究利用しずらい点を踏まえたものと推測
され、私なりにまとめてみれば、以下のような話ではないかと推測する。

現在世界的にはGoogle, Microsoft, Yahoo!の大手3社が猛烈な技術開発競
争の真っ最中であり、SIGIRを始めとする国際会議等にも各社のリクルー
タが大挙して優秀な学生の囲い込みを行おうとしていると聞いている。特
に、Microsoft, Yahoo!は後発組であり、研究コミュニティとも近い関係
にあり、多くのインターンを雇い入れるなどして、その研究成果を国際舞
台で発表している。
例えば昨年SIGIR2006では、全Web空間を対象とするような、まっとうな検
索エンジン技術の開発・評価は、MS/Y!での成果が多く発表されている。
cf. [2006-04-25]
これらのサーチエンジン各社はクエリログを始めとする多くの生データを
持っており、それらは最新の機械学習手法等により、検索ランキング性能
の向上に容易にフィードバック可能であるためである(現に昨年のSIGIR
ではMSNのユーザクリックのログに基づくランキング性能向上についての
研究論文が載っている)。一方で、純粋な研究室規模では、これらの商用
サービス規模でそれに匹敵する生データを集めることは絶対的に難しく、
スケールメリットによる性能評価が行えない現状がある。
ここにY!知恵袋のような大手商用サービスの生データが提供され、自由に
研究目的に利用できれば、これまで使われなかったデータを活かした研究
ができることの利点は測りしれず、十分に研究が進めば、これまで小規模
でしか行えなかった研究を大規模に行うことにより発展し、新しい研究分
野そのものも発掘できる可能性もある。



さて、以上が夢のありそうな建前のお話。
以下、現実的にどう使うだろうかという予想を書いておく。

・コーパスとして
自然言語屋さんによる、既にブログ等のWebテキストを使った文章解析技
術の開発は進んでいるが、その評価対象用データセットは、それぞれが独
自に適当なブログからの収集をしたりしていて、共通で使えるデータセッ
トはあまり無かったように思う。知恵袋のデータは研究者ならば研究目的
の契約を交せば自由に入手できるようになるため、標準的なデータセット
としての位置を占めることができるのではないかと思う。

・クエリとして
これまでの質問応答技術の問題文の部分や、検索評価のためのクエリ集合
の作成は人手で行われることが多かった。これは意外と難しく、自然な情
報要求となっている、タスクの設定に適合したものかなど、作成するだけ
でなく、いろいろとチェックしないとダメなので、手間が多く、かつ、バ
イアスが入らないよう、複数人によるクエリ作成を行わないといけないな
ど、別に研究としても面白いところではあまり無いのだけど、それなりの
手間のかかる部分だった。
# 米国のTRECなんかはこれをサボってクエリログから意図を推定するとか、
# 先に正解ページを設定してからクエリを作るといった乱暴なこともして
# いるけど…。
まあ、知恵袋の質問文がこれの素材として十分な資源になるかは少し疑問
なのだけど、複数人が自由に知りたい要求を書いた文としては、量的に申
し分無いだろうし、この文章を元に書き起こすのでもそれなりに面白いと
は思っている。これはやり方としてイヤな人もいるだろけど…。

・判定済データとして
知恵袋では単に質問文・応答文だけでなく、質問者によるベストアンサー
などの答えに対する主観評価が付いている。これはうまくすれば、既存の
テストコレクションにおける一種の判定と同等として扱うことも可能かも
しれない。
例えば、NTCIR-5の特許タスクでは既存の特許審査官による特許無効審査
の結果をもらってきて、一種の判定結果と見なしたというタスク設定で実
行された。こういったことが質問応答についても可能かもしれない。ただ、
これについてはデータを見てみないと本当にそんなにうまくいくのかは良
く分からないし、データが大丈夫だったとしてもタスク設定がうまくでき
るのかといった問題もあるのだろうけど。

というわけで、3つの中ではNTCIR自体とは独立に、コーパス路線が現実的
には一番おいしい活用法ではないかという気はする。。。
まあ、そもそもあまり考えずに書いているので、もっとずっと良いアイデ
アはありそうな気はしますが。どなたか、もっと良いアイデアがあるよと
いう方は、ぜひ教えてくださいませ。

※なお、筆者は人力検索はてなは利用したことがあるものの知恵袋の方に
ついては利用経験が無いため、データ内容については推測にすぎません。

2007-03-06 Tue

* URL memo

- 所蔵図書館マップ: delicious9 users
by NACSIS-CAT
- Database of Web Robots, Overview: delicious48 users
- Valgrind Home: delicious1586 users
- @IT:Windows TIPS -- Tips:ディスク・クリーンアップをバッチ実行する: delicious users
- News | 国立情報学研究所: delicious users
「Web 2.0に向けた新たな情報検索技術の研究を開始― 「Yahoo!知恵袋」の研究利用による情報アクセスの新展開 ―」報道発表・プレスリリース資料

* IMAP+spam delete

cf.[2006-05-23]

またQuota制限に近付いているようなので、スパムだけ消してみる。

#!/usr/bin/env ruby
# $Id$

require 'net/imap'
require 'ftools'
require "tempfile"
require "kconv"
require "time"

require "bsfilter"

HOST = "mp.nii.ac.jp"
UID = "masao"
PASSWORD = "XXXXXXXX"

bsfilter = Bsfilter.new
bsfilter.setup( ARGV + [ "-q" ])

delete_list = []

imap = Net::IMAP.new(HOST)
imap.login(UID, PASSWORD)
imap.select("INBOX")
# 90日(約3ヶ月)以上前のものに限定
before90days = ( Time.now - 60*60*24*90 ).strftime( "%d-%b-%Y" )
p before90days
uid_list = imap.uid_search( [ "BEFORE", before90days ] )
puts "loading #{ uid_list.size } mails..."

uid_list.each do |uid|
   m = imap.uid_fetch( uid, ["RFC822","ENVELOPE","INTERNALDATE"])[0]
   tmpf = Tempfile.open( File.basename( $0 ) )
   tmpf.puts m.attr["RFC822"].gsub(/\r$/, "")
   if bsfilter.run( tmpf.path )
      puts Time.parse( m.attr["INTERNALDATE"] )
      puts "Subject: " << NKF.nkf("-me", m.attr["ENVELOPE"].subject.to_s ).gsub(/\s+/, " ")
      delete_list << uid
   end
end

puts "deleting #{ delete_list.size } mails ..."
imap.uid_store( delete_list, "+FLAGS", [:Deleted] )
imap.expunge
imap.disconnect

→ だいたい8000通消えました。

90日以前に限定しているのは念のためというだけで、あまり意味はありま
せんが。

bsfilter のインタフェースがよく分からなくて Tempfile かましていた
り、fetch が遅かったため、毎回ネットワークアクセスしたりで、相当遅
くなってますが…。
Referrer (Inside): [2008-07-08-1]

2007-03-05 Mon

2007-03-04 Sun

* 英語版ページを準備 [website]

英語版のページを用意することにしました。

(トップ)
日本語
英語

(自己紹介)
日本語
英語

まだこれしかありませんが、今後、ソフトウェア紹介などにも英語の説明
を追加する予定です。


なお、ブラウザ設定の優先言語設定の情報を考慮するよう、コンテンツネ
ゴシエーションの機能を使っていますので、言語指定をせずにアクセスし
た場合にはお使いのブラウザによっては、意図しない言語ページの方が表
示されるかもしれません。その際は、以下のページなどを参考にして、ブ
ラウザ設定を見直していただければと思います。よろしくお願いします。
cf. http://www.debian.org/intro/cn.ja.html

cf. [2007-01-18-2]における自戒。

* 経歴(旧・自己紹介ページ) [website]

内容をこれまでの活動内容を概観できるような形に全面的に改めました。
自己紹介ページ

2007-03-03 Sat

* URL memo

- Open Content: delicious users
The searchable indexes by IndexData

2007-03-02 Fri

* 融合プロジェクト研究会

http://www.ism.ac.jp/~nobuo/sympo-0703.html
発表してきました。

発表資料のページに予稿、スライドを追加しておきました。

分析内容、可視化プロトタイプともに、かなり積み残しが多いので、相当
悔いの残る、中途半端な発表になってしまったのですが…。

コメントいただいた先生方、ありがとうございました!!
サイクリング走行距離メーター
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