・日時: 2009年6月25日(木)13:30-16:00
・場所: 国立情報学研究所 12階
・URL:
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2009/20090625.html
・長神さん: 「禁欲的な図書館に想うこと: サイエンスコミュニケーター
からのメッセージ」
科学広報や一般向け科学イベントに対応するサイエンスコミュニケーショ
ンの立場から、図書館や学術情報流通に対する微妙な立ち位置からの視点
で講演。図書館が持つデータや人々、機能を科学技術政策に役立てること
を考えたい。長神氏が期待するものとして挙げたもの: 1)市民が持つ科
学へのニーズの吸い上げ、2)学問体系の提示方法(つなぐ機能)、3)科
学情報の共有・発信(一般人の科学へのコミット; アマチュア科学者へ)、
4)情報発信の場、5)書誌関連情報のサイドコンサルテーション。
eScienceの応用方向性として「Community-based research」といった分野
をeScienceリポジトリの新しいあり方になるのではないかと示していた点
に感銘を受けた。
・轟さん: 「だからセルフアーカイビングはやめられない!」
つづいて、NIMSの轟氏がセルフアーカイブの権化としての立場からの轟節
炸裂。「恩返し」としての啓蒙活動について述べたあと、キラーアプリケー
ションとしての機関リポジトリについての期待を述べた。
IRへの期待としては、「研究論文の青田刈り」機能として、研究者のスケ
ジュール管理のサポートまで見据えたリポジトリ上への参画に言及した。
一応、NIMS eSciDocに対する対応点として、この点は原稿の執筆段階、締
切から出版までのスケジュールの中に入り込んでの支援を具体的に一機能
としてサポートできる可能性はある。たとえば、バージョン管理リポジト
リ連携機能や、時系列情報とのマッピングやiCal連携機能の開発という形
で技術的には十分に可能だとおもう。