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まさおのChangeLogメモ / 2006-11

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2006-11-27 Mon

2006-11-26 Sun

* サイエンスアゴラ

昨日から3日間開催中のサイエンスアゴラなるイベントに出かけてきた。
http://scienceagora.jp/

以下、ちょっとホロ酔い気味なので、ぶっちゃけモードで書いてみます。

「科学と社会の接点を探る」というお題でJSTが音頭を取ってやっている
イベントらしい。

興味があったのは、ARGの岡本さんによる学術情報のWeb発信の話に加え、
早稲田大の事件でも何かと話題の研究倫理の話。

まず、岡本さんにお会いするのは初めてだったので、ブログやメルマガ運
営の話も含めいろいろとお聞きした。また、各種機関での実際に運用され
ている方の話なども聞け、参考になった。

さらに、研究倫理と競争的資金の2つのパネルも聴講してきた。
これらの話題に詳しいわけではないが、むしろ一介の研究者の端くれとし
て、さらに競争的資金を頂いている者として、避けるわけにはいかないと
感じているので…。

しかし、「競争的資金をもらっている研究者は皆、ある程度の不正行為を
せざるをえない」という現状と、そのルールの改善に向けて、、、という
話題なのだが、あまり先が見えず、いいかげんにしてほしい…というのが
正直な気持ち。

当方のような一末端研究者レベルでは、どんなにルールに気をつけていて
も公金の年度末予算消化に携わらざるを得ない現状では、科研費などもら
いたくもないのが正直な気持ちだ。このあたりをクリアに分かりやすい形
で一般に説明する方法があれば、教えていただきたかったが、あまりつっ
こんだ話ができず、ちょっと残念…。
唯一の収穫は、JSPSの科研費担当の方が個人的見解と断りながらも、「エ
フォート率はほとんど審査・評価には意味が無いので、常識的範囲内で書
いてきて欲しい」と述べられたこと(一億円の申請に対し5%とか、大学教
員なのに80%とかは止めたほうがよいとのこと)。
# ここらへんの申請ノウハウには真偽のほどがしれないデマ・神話の類が
# 公然と横行しているので、いいかげんにしてほしいと思う。

お題目の「サイエンスコミュニケーション」そのものについては、よく知
らないが、個人的には予算を得るためのbuzzwordという気がして、あまり
好きになれない。このあたりうまい解説記事でもあればなあ、という感じ
ではある。
# ちなみに「サイエンスカフェ」なんてのもbuzzwordだと感じる…。

最後に、図情系の知り合いを全く見かけなかったのに驚いた。
完全にアウェイという感じ。学術情報流通ってのは、図書館の大きな柱だ
と思うのに…。近い分野のようで、遠い分野なのかなあ…。
運営の方にお聞きした限りでは、筑波大の研究科長に声をかけたものの、
あまり色よい返事がなかったとのこと。個別にとりくんでいる先生がいな
いだけなのかもしれんけど…。

ま、いろいろと思うところが多かった。

[2007-06-06 追記]
競争的資金のパネル討論の議事録が公式サイトに掲載されていました:
http://www.scienceagora.jp/pdf/37.pdf

2006-11-24 Fri

* URL memo

- Project Next-L Official Page: delicious users
Community for Developing Next Library

2006-11-21 Tue

2006-11-20 Mon

2006-11-17 Fri

2006-11-16 Thu

* URL memo

- HANAVI: Hybrid And Network-Assisted Vocabulary Interface: delicious users
国会図書館件名標目(NDLSH)検索システム

2006-11-11 Sat

2006-11-06 Mon

2006-11-05 Sun

* ゲノム談議

・ゲノムひろば2006
http://www2.convention.co.jp/hirobag/

『ゲノム談議』なるパネルディスカッションがあるようなので行ってみた。

「一般向け」とはいうものの、特定領域ゲノム4領域主催なので、ばりば
りの研究シンポジウムに近いモノのように思う。

会場は、一般の人(家族連れも)、研究者と思われる人など、結構まざっ
ていて、途中で出ていく一般の人がいたりして、ちょっと気の毒な雰囲気
も…。

私は、ゲノムの分野には完全な門外漢なので、色々と分からない点もある
が、基本的な議論の内容が「科学と社会の接点」といったあたりを狙った
人選のようなので、結構面白い。

研究予算と研究者、新聞報道と研究、生命倫理と研究など、議論が難しい
話題に焦点を当てているものの、「ゲノム」の専門部分の話ではないため
か、素人なりに考えさせられる点もあり面白かった。

また、立命館大学の松原先生とおっしゃる先生の「研究って面白い!」を
キーワードにしたプレゼンは若手研究者を encourage することを狙った
と言われていた狙い通りの出色の出来。

最後に、生命倫理、とりわけ医学における遺伝ゲノム医療との関連が話題
になった。

生命倫理の現場レベル(病院)において、どうやってゲノム研究との接点
を作っていくか、市民社会にゲノム研究をアピールし、現場レベルの成果
を出していくための方策について、登壇されていた医学系の先生は、「ゲ
ノム研究の成果を現場に適用するためには、もっと疫学的な知見を得るた
めにも大勢の市民参加による大規模な遺伝情報プールを作って、そこから
の知見で遺伝子医療の質を上げていく必要がある」「といっても、大規模
な遺伝子プールができたとしても、すぐには実際の現場(患者)にその知
見が降りてくるわけではないので、それとのギャップを埋めながら、市民
を説得していく必要がある」と言われていた。

これには、少し違和感を持った。

他のパネリストも言われていたが、まず「自らの遺伝子をどう使うか」
「自らの遺伝子がどういうものかを知らずにすます」権利といった概念、
価値観と折り合いを付けていく必要があって、あまりムキになって市民の
説得をしても意味がないのではないだろうか。価値観の問題には口を出せ
ないだろうし、出すべきではないだろうから。

むしろ、そういった「多様な価値観がある」といったことを積極的に宣伝
していって、遺伝子・ゲノム医療の進歩に対する考えを深めていってもら
うことが先決ではないだろうか。

話を聞きながらふと、先日の毎日新聞の岩見氏のコラムを思い出した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/iwami/kinbun/news/20061021ddm003070041000c.html

言いたいのは、公的の立場としての価値観(医学の進歩)と、私的家庭人
としての価値観(人生観)がずれた人の存在を許容するということである。
例えば、ゲノム研究をやっている人が遺伝子プールには登録しないといっ
たことがあってもよいと思う。
そういった研究者個人が持つであろう日常の葛藤をこそもっと積極的にア
ピールし、社会から見えるところへ引き出すこと。これこそが「社会的公
益」「プライバシー」といった問題が表出する現場感覚を市民の側のそれ
との間で縮めていく一つの方策ではないだろうか。決して、人は「公益」
だけでは納得しえないだろう。

そんなことを思った、有意義なシンポジウムだった。

2006-11-04 Sat

2006-11-02 Thu

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サイクリング走行距離メーター
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